勝海舟の言葉、難局を乗り切る度胸

2019年4月25日

江戸時代の幕末に活躍した勝海舟の言葉で、 「難局を乗り切る度胸」という文章の一部をご紹介します。

江戸時代の武士、特に波乱の生涯を送った勝海舟の言葉は、とても味があり、 参考になることが数多くあります。

よろしければ、江戸時代にタイムスリップ してみませんか。

この文章は、今の我々にも生きる方法について教えてくれるような気になります。

 

「困苦艱難に際会すると、誰でもここが大切の関門だと思って、一生懸命になるけれど、これが一番の毒だ。

世間に始終ありがちの困難が、いちいち頭脳にこ たえるようでは、とても大事業はできない。

ここは支那流儀に平気ですまし込むだけの余裕がなくてはいけな大きい木の画像い。

そう一生懸命になっては、とても根気が続かん。

世路の険悪観きたって坦々たる大道のごとくなる練磨と余裕とが肝要だ。」

「人間は、難局に当たってびくとも動かぬ度胸がなくては、とても大事を負担することはできない。

今の奴らは、ややもすれば、知恵をもって、一時逃れに難関を切り抜けようとするけれども、知恵には尽きるときがあるから、それはとうてい無益だ。」

「昔の人は根気が強くて確かであった。

免職などが怖くてびくびくするような奴はいなかった。

その代り、もし免職の理由が不真面目のことであったら、いさぎ よく割腹して罪を謝する。

決して今の奴のようにしゃあしゃあとしてはいない。

もしまた自分のやり方がよいと信じたなら、免職せられた後までも十分責任を負う。

あとは野となれ山となれ主義のものはいなかった。

またその根気の強いことといったら、日蓮や頼朝や秀吉を見てもわかる。

彼らはどうしても弱らない。

どんな難局をでも切り抜ける。

しかもそのくせ、いや君国のためとかなんのためと か、太平楽を並べているが、あれはただ口先ばかりだ。」

『勝海舟の言葉』 編:幕末維新研究会 (大陸書房刊)

 

長文をお読み頂きありがとうございました。

この文章には「難局を乗り切る度胸」という一節に書かれた文章を抜粋して掲載しましたが、生きるための原理・原則がしっかり詰まっているような気がします。

皆さんはどういうふうに感じられましたか。勝海舟の気概が感じられませんでした でしょうか。何かの参考になればと思います。

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