書籍出版について
平成29年12月、広大地に関する書籍「広大地評価の重要裁決事例集(相続税の更正の請求・期限内申告の必携書)(株式会社プログレス刊)を出版しました。
本書を出版するにあたり、私は はしがきに下記のような書籍に対する思いを掲載しました。
『本書は、「国税不服審判所の裁決事例等」のうちの広大地に関する争点(平成14年から平成28年まで)のほぼすべて(約100事例)について要点をまとめ、そのコメントを掲載したものです。
なぜ不動産鑑定士が相続税の広大地評価にかかわりをもつようになったのかと疑問に思う方もおられるでしょうが、
広大地評価の判定は不動産鑑定に関する知識が欠かせないくらいに分かり難く複雑になっているからです。
さらに、財産評価基本通達だけの理解では不十分で、国税庁の質疑応答事例、タックスアンサー、資産税評価の情報(たとえば平成16年情報、平成17年情報)、裁決事例、裁判例等を把握する必要性に迫られたのが大きな理由です。
また、広大地評価ではいわゆる不動産鑑定評価とは違う考えをする場合があり、それらをひとつひとつ押さえ、的確な判定をするに当たっては、特に国税不服審判所の裁決事例は重宝しました。
そして、国税庁や国税不服審判所の考え方を理解し、実務に応用することができるようになりました。』
また次のようにも書きました。
『本書は、争点(マンション適地等、公共公益的施設用地の要否、路地状開発等)からも裁決事例を一見して検索できるように目次や各裁決事例の見出しに工夫しましたので、今かかえている問題と裁決事例との比較検討も瞬時にできます。
難解な裁決書も読みやすくしたつもりですので、是非本書を活用して頂き、広大地評価に悩む多くの読者の皆様のお役に立てれば幸いです。』
是非ともお読みいただければ幸いです。
ありがとうございました。