マルサ?!平成26年度 国税庁の査察の概要について 他

2019年4月26日

平成26年度査察の概要について

国税庁によれば平成26年度において査察に着手した件数は194件でした。

このHPをご覧いただいておられる方々にとって、なぜ査察の内容について掲載するのか疑問に思われるかもしれません。

「道は無限にある」(PHP出版、松下幸之助著)に下記の内容が掲載されていたので抜書きいたします。

ごまかしがきかない問題

会社にしても、そういう困難に直面して、だんだんと鍛えてきたという会社は、どこか強いところがあります。しかし好景気にのみ直面して、そしていわゆる世間の力、人の力で膨張した会社は、不景気に直面すれば行きづまっていきます。たくさんその例はあります。いいかえると、実力のみがみずからを決定する。会社の実力のみが会社の安定と繁栄を決定するものだと思うのです。

ですから、ごまかしのきかないものだということです。世の中というものは決してごまかしがきかない。世間は神のごときものだと私は思っています。神のごときものとはどういうことかというと、その判定、評定は、会社に対しても個人に対しても、神のごとき判定を与えるものだということです。したがって、ある会社が今後隆々と発展していくかどうかは、その会社の総合した力がいい状態に進んでいくかどうかによって決定されるものだと思うのです。

いくらお互いが望んでも、総合して生まれる実力が貧弱なものならば、社会はこれにBとかC、Dという低い評価を下すでしょう。しかし実力がぐんぐん伸びていったならば、社会はこれに対してBからAになり、あるいはAの上という評定をしてくれるでしょう。それが総合の力のあらわれだと思うのです。私は、それほどごまかしのきかないものだと考えて、社会をみているのです。』

この本の小見出しにあるように、松下幸之助さんはこの世の中は「ごまかしがきかない」ものだと考えて社会を観ておられました。この本を読んでそうだと感じた次第です。

したがって、相続税の分野の一部(相続税の時価評価、広大地評価、相続税の還付等)の仕事をしておりますが、

今、相続税はどういう状況で納税等が行われているのかを知りたくなって、調べています。

では、国税庁の平成26年度査察の概要を記載いたします。

 

1.査察の着手、処理、告発件数、告発率の状況

平成26年度において査察に着手した件数は194件です。処理した件数は180件、そのうち検察庁に告発した件数は112件、告発率62.2%です。

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告発率が高いですね。

2.脱税額の状況

平成26年度に処理した査察事案の脱税額は150億円、そのうち告発文は123億円。告発した事案1件当たりの脱税額は1億1000万円。

告発した事案のうち脱税額が3億円以上は6件。うち5億円以上のものは1件。

すごいですね。何と言ったらいいかわかりません。

3.科目別告発事案の推移

相続税についてのみ表示します。

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わお~…。とてつもない金額ですね。ビックリしました。

4.告発事件の概要

脱税によって得た不正資金の多くは、現金や預貯金、株式が及び不動産として留保されていたほか、高級外車や腕時計の購入、競馬などの遊興費、特殊関係人に対する資金援助や老人ホームの入居権利金などに充てられていた事例も見受けられました…。

脱税によって得た不正資金の隠匿事例としては、自宅階段下の納戸の奥に置かれた段ボール箱に現金を隠していたものなどがありました。

5.まとめ

最近色々な方の本やお話をお聞きするにつれて、人生は、正しく生きなければならないと思うようになりました。

人間は皆弱いものですから、常に正しくあることは難しいことかもしれません。

ですが一時の誘惑に負けて易きに流れてしまうと、後でとんでもないしっぺ返しを食らうことにもなります。

できるだけ日々誠実に生きていきたいものです。

戸建て住宅、メーカー、業界勢力図

広大地評価において、戸建て住宅を建てることが最有効使用であって、開発を行って公共公益的施設が発生する場合は、広大地として評価できますとお伝えしていますが、戸建て住宅業界の業界地図(会社四季報2016年版)によれば、大和ハウス工業、積水ハウス、飯田グループホールディングス等が掲載されています。

私が大和ハウスに在籍しておりました頃(昭和63年ごろ)はまだ積水ハウスの背中が見えない程の売り上げしかありませんでしたが、今や積水ハウスを抜き売上高ではトップとなっているのにビックリしました。

売り上げ構造をみても、戸建て住宅(12.7%)、賃貸住宅(26.2%)となっていますが、昔は逆でした。

時代の流れを感じますね。

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広大地は、一昨年(H29年)12月31日をもって「地積規模の大きな宅地の評価」に変わりましたが、広大地を使った相続税還付はこれからも活用できます。

是非ご相談ください。

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