「広大地になる」ことと「広大地否認」、その違いは非常に大きい

2019年6月12日

広大地は、昨年(H29年)12月31日をもって終わりましたが、広大地による相続税還付はこれからも活用できます。

 

評価対象地が広大地適用の基準を満たせば、広大地に該当し、広大地評価が適用されます。たとえば、次の事例広大地になるか否かの大きな違いは私が手掛けた案件ですが、970㎡の土地(図表1-7)がマンション適地か、公共公益的施設用地が必要か否か、路地状開発が可能かどうかで、広大地になるかが決まり、評価額が大幅に違ってきます。

事例

土地の面積:970㎡

地形:ほぼ長方形の土地

駅への距離:徒歩約15分

周辺の利用状況:中小規模一般住宅・既存住宅・共同住宅・店舗等が混在する地域

この土地の価格は下記の通りです(正確には小数点1位まで求める)。

通常の通達を適用した場合の価格:1億8,254万8,000円

広大地適用による価格:1億708万2,000円

差額:7,546万6,000円

20181130

評価額が減額されれば、それ相応に相続税も減額されます。

すなわち、広大地評価が適用されれば評価額が下がり、かなりの節税が期待できるのです。

したがって、広大な土地を相続した場合には、広大地に該当しているか否かをチェックする必要があります。

 

関連ページ:地積規模の大きな宅地の評価(https://erea-office.com/appraisal/new_koudaichi/