マンション適地と広大地評価判定

2019年6月12日

評価対象地は総合大学の近くにあり、周辺地域には学生寮や賃貸マンションが数多く建てられていました。本件ではマンション適地か否かがポイントでしたが、広大地として認められました(下記図表)

広大地に該当するとした事例の画像

❖物件の概要
面積:1,778㎡
地形:台形
接道:8m道路
用途地域:第2種住居地域(60%、200%)
駅への距離:1.4km(道路距離)、徒歩約20分
周辺の利用状況:総合大学・共同住宅等が混在する地域

❖考察
評価対象地は最寄駅から徒歩約20分程度であり、バス便地域にあることから、周囲には分譲マンションの建築は見受けられませんでした。
しかし、総合大学の近くにあるため、学生向賃貸マンション等が数多くありました。

そこで、学生向賃貸マンションの所在位置と築年建物の構造等を綿密に調査して事例を時系列化し、戸建住宅の開発事例と対比して、その地域が戸建住宅地域へ移行しつつあること、すなわちマンション適地等でないことを説明しました。

広大地として認められたポイントはここにある!

①評価対象地周辺の地域には分譲マンションの建築はなく、またその実績もない地域であることを確認したこと。

②駅から徒歩約20分程度であるため、マンション適地等ではないことを説明できたこと。

③学生向賃貸マンションの所在位置と築年建物の構造等を把握、事例を時系列化し、戸建住宅地域へ移行しつつあることを説明したこと。

地形図から宅地区割図

 

関連ページ:地積規模の大きな宅地の評価(https://erea-office.com/appraisal/new_koudaichi/