異変 マンション市場・戸建よりも高い!!

2019年7月10日

毎日のようにマンションに関する記事が新聞に掲載されるようになりました。

それも新築マンションの値段が高い、売れ残るのではないか…という記事。

今回は戸建住宅よりマンションの値段の方が高い…ということで、

マンションが失速し、戸建住宅が漁夫の利を得ている企業があるという記事がありましたので、掲載いたします。

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首都圏マンションマンション市場に異変が起きている。2016年の供給戸数は1992年以来、24年ぶりの低水準を記録した。現況は全国の半数を占める首都圏の不振だ。供給減で需給は締まっているのに、契約率は好不調の目安とされる70%を下回った。

空前の低金利は不動産業者に資金的余裕をもたらし、マンション開発を刺激した。だが、負の側面も表面化している。

東京・日本橋馬喰町。古くからの繊維問屋街がマンションの建設ラッシュに沸く。繊維産業の衰退で空きビルが目立っていたが、ビジネス街である東京・大手町に10分程度で通勤できる利便性にマンション業者が目を付けた。2015年から16年にかけて大手も参戦し、今やかいわいの開発案件は10件を超える。

「供給過多。だぶつくのでは」。近隣の不動産業者は浮かない顔だ。

坪300万円程度だった用地の売買価格は取引のたびに上昇、400万円、500万円とつり上がったという。その結果、8千万円を超える高額物件も目立つ。単身者や共働き世帯を狙うが、想定通り売れなければ、街に活気は戻らない。

マンション失速の理由を象徴するのが、漁夫の利を得る企業の存在だ。

「住宅の購入検討者がうちに流れているのは、マンションが高いから」。

都内で戸建住宅事業を展開するオープンハウス社長の荒井正昭(51)は笑いが止まらない。販売は右肩上がりで、17年9月期は最終利益が220億円と5期連続の最高益更新を見込む。

同社によると東京都世田谷区や練馬区などでは、マンションより1千万~2千万円安い戸建も珍しくないという。

マンションから戸建に流れる動きが継続するとみた同社は昨年12月、東京・渋谷に大型のショールームを開設。都心で積極攻勢をかける。

(日本経済新聞2017.3.13)

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