標準的な宅地の地積に比して著しく地積が広大であるかどうか
「その地域における標準的な宅地の地積」とは、裁決事例等によれば「その地域」の宅地の平均的な地積のことをいいます。これは、公示地や基準地の地積や開発事例の地積等を参考に、その地域の標準的な宅地の地積を判断の基準としてよいということです。
なお、大半は公示地や基準地の地積の面積の方が開発事例の地積より大きくなる傾向にあります。そのため、評価対象地がある市町村の開発の最小宅地面積を確認しながら、その地域の標準的な宅地の地積を決めていく必要があります。
一方、「著しく地籍が広大であるか否か」の判定は、広大地に該当する条件として「ふつう住宅地区等に所在する土地で、各自治体が定める開発許可を要する面積基準以上のもの」(16年情報)とされています。したがって、開発許可を要する面積基準以上であっても、その面積がその地域の標準的な規模である場合は、当然のことながら広大地には該当しません。